三行堤報

こんにちは。ブログ慣れしていない状況のためすっかりご無沙汰していました。夏祭り時期も終わり、オータムフェストも終わり、バタバタ過ごしていたらアッと言う間に10月。もう外で焼肉をやる季節は終わってゃいましたか・・・。

ところで「三行堤報」ってご存知ですか?ちょっと前の「カンブリア宮殿」でもソフトバンクの孫社長がツイッターを利用して約2万人の社員の情報を吸い上げて経営に活かしているとのことでした。三行堤報とは127字3行で毎日全社員が知りえた情報を社長に提出するものです。なぜ127字かというと試行錯誤した結果の字数とのことでした。㈱サトーがはしりのようですが、この会社はハンドラベラー(値札を貼る器具)などを作っている会社であり、消費税導入当時にいち早く消費税対応のニーズを三行堤報で社員から知ってすぐにハンドラベラーを製造して市場を独占してしまった会社です。ソフトバンクも8人で構成される部署が毎日それだけをチェックし、最終的に孫社長に報告する数は40まで絞り込みそうです(ホントにすべて吟味できるのでしょうか・・・大変な作業です(笑))。

なかなか、組織が肥大化してしまうと末端の社員の意見を吸い上げる機会が失われやすくなりますよね。「分析麻痺症候群」という言葉がこれにあたります(頭のなかの古い記憶を引っ張り出しました(笑))。経営陣が現場職員の置かれている状況を把握することができず、現場状況から乖離(かいり)した戦略を指示してしまうことです。市場(顧客)に一番近い現場職員がニーズをいち早く把握し、そして経営に活かす。三行堤報はナレッジマネジメントの有効手法です。しかも、現在はツイッターというITがあるので簡単に行うことができます。大企業のみならず中小企業においても意外と風通しの良い経営とは難しいようです。インターネットとモバイルが普及した昨今、フェイストゥフェイスのコミュニケーションが減少しているといわれがちですが、会話だけでは伝えにくいことなどあるのではないでしょうか?ITの良い面が非常に表れているものと感じました。ちなみに起承転結に文章をまとめる能力が社員に身につくプラスアルファの良い面もあるようです。