皆さん「フリーミアムモデル」って言葉ご存知ですか?
Sです。
先日、じゃらん観光振興セミナーに行ってきました。たくさん面白い話がありましたがここでひとつご紹介します。
このフリーミアムとは、Free(無料)+Premium(割増)の造語であり、大量のユーザーを無料にして、そのうち一部を有料化しビジネスを成立させるモデルをいいます。
・従来型ビジネスモデル
5%を無料提供にして、95%を買ってもらう(「化粧品」など試供品の配布など)
・フリーミアムモデル
95%を無料提供にして、5%を買ってもらう(「モバゲー」「GREE」などソーシャルゲーム業界)
その条件は・・・、
①無料ユーザーを囲い込むのに「コストが負担にならないこと。」
②有料化の「アップセル」の仕組みがあること。
インターネット、モバイル業界でありがちなビジネスモデルですが、ここで「じゃらん」が紹介していたのは
『雪マジ!19』
簡単にいうと、「19才のみスキー場利用が何万回滑ってもタダ!」ということです。
一般的に高校を卒業すると、費用が自己負担になるなどスキースノーボードに行く回数が激減してしまいます。そこで、19才を無料化することでウインタースポーツの楽しさをたっぷりと味わい、年を経ても「また行きたい」と思わせる仕組みなのです。
当然、楽しさを知った若者は来年も再来年も行きたいと思うだろうし、しかも、このプロジェクトは、実に人間のライフサイクルを長期的とらえたニーズ喚起なのが驚きです。
その19才たちが小学生の子供を持つアラ4の年代になって子連れでまた雪山に来ることを狙っているというのです。
素晴らしい取り組みだと思いませんか?
現在、ウインタースポーツ人口が20年前のピーク時に比べ半減しているそうで、リフト稼働率が低いからこそ成り立つそうです。
私もアラ4ど真ん中の年代であるので、それがリアルにわかりました。
確かに10代後半時代にピーク時を味わい、テクニックを磨くこともしかりですが、「ロシニョール」だの「アトミック」だのとファッションで学校のスキー学習では誰よりも目立とうとしていたのは私だけではないのでしょうか?
私は20代前半まで友人を誘って毎シーズン3~5回は行ってました。
特にニセコのペンションなどの泊まって、1日券を購入し、クタクタになるまで滑って夜は風呂に浸かってから・・・
「みんなでビールでかんぱ~い!!」
「あ~、楽しかったな~・・・」
いまでも、年に1回はいくでしょうか・・。たまに、ゲレンデに行きたくなりますよ。(スタミナは半減ですが(笑))
現在、1回目を終えてそれなりの効果がでているそうです。
特に北海道にとっては地域活性化には良い取り組みですよね!
このモデルをほかにも応用できないか皆さんも考えてみてはいかがでしょうか。